Windows10(Surface Book 2)でAnaconda+TensorFlow(GPU)+Kerasを使う

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以下の環境の構築メモ。Surface Book 2の「NVIDIA GeForce GTX 1050」が認識せずに「Intel(R) UHD Graphics 620」だけになっている場合はタブレットの切り離し・再接続やファームウェア更新などする必要があった。

Windows 10
Anaconda 5.2
Python 3.6.4
TensorFrow(GPU) 1.8.0
Keras 2.1.6
CUDA 9.2
cuDNN 7.1.4

2018/6/3時点だとTensorFlowのインストールガイドにあるpip install --ignore-installed --upgrade tensorflow-gpuではCUDA 5.0でないと動ない(tensorflowをimportする際にImportError: Could not find ‘cudart64_90.dll’とエラーになる)

1.Anacondaのインストール

Anaconda HPの「Download」-「Python 3.6 version」をダウンロードしインストールする。

コマンドプロンプトで確認。

c:\>python -V
Python 3.6.5 :: Anaconda, Inc.

2.Python仮想環境の作成

コマンドプロンプトで実行。

更新しておく。

c:\>python -m pip install --upgrade pip
c:\>conda update -n base conda
c:\>conda update -n base --all

仮想環境を作成(仮想環境の名前を「tensorflow」としておく)する。

c:\>conda create -n tensorflow pip python=3.6

仮想環境に入る。

c:\>activate tensorflow
(tensorflow) c:\>

プロンプトの前に仮想環境名が表示される。

仮想環境から抜けるにはdeactivateコマンド。

3.CUDAのインストール

NVIDIA CUDAからダウンロードしインストールする。

4.cuDNNのインストール

NVIDIA cuDNNからダウンロードする。ダウンロードにはユーザ登録が必要。

ダウンロードファイルを展開し、以下の新しい環境変数を追加する。

変数名:CUDNN_PATH
変数値:(展開先)\cudnn-9.2-v7.1\cuda

また、環境変数「Path」に「%CUDNN_PATH%\bin」を追加する。

5.TensorFlowのインストール

通常のインストールだとCUDA5.0しか使えないため、CUDA5.2のwheelをGitHubで公開してくれている方がいるのでありがたく使わせてもらう。

GitHubからダウンロードする。

コマンドプロンプトで実行。(カレントディレクトリはダウンロードしたフォルダとなっていること)

(tensorflow) c:\>pip install -U wheel
(tensorflow) c:\>pip install tensorflow_gpu-1.8.0-cp36-cp36m-win_amd64.whl

 6.Kerasのインストール

コマンドプロンプトで実行。

(tensorflow) c:\>pip install keras

7.動作確認

GitHubからcloneする。

コマンドプロンプトで実行。(カレントディレクトリはcloneした中のexamplesになっていること)

(tensorflow) c:\>python mnist_mlp.py

エラーが出なければ環境構築は完了。